「周りの話し声が気になって、仕事に集中できない…」
「Web会議の声がオフィス中に響いてしまい、気まずい思いをした…」
近年、Zoom(ZVC JAPAN 株式会社)やGoogleMeet(Google合同会社)などWeb会議が主流になった一方で、オフィスでの「音」や「プライバシー」に関する悩みを抱える企業が増えています。その解決策として今、注目されているのが「個室ブース」です。
個室ブースとは?
オフィス内に設置する「箱型」のプライベート空間です。
オフィスでの騒音問題を解決し、Web会議や集中したい作業のための「静かな環境」を手軽に確保するために導入されます。最大の特徴である高い遮音性で、周囲を気にせず会話や作業に集中できます。
個室ブースの内部にはデスクや電源、換気ファンなどが完備されており、快適なワークスペースとして機能します。
本記事では、オフィスに個室ブースを導入する具体的なメリットから、自社に最適なブースの選び方、そして失敗しないための注意点までを分かりやすく解説します。
個室ブースのオフィス導入がもたらすメリット
メリット1:集中力と生産性の向上
オフィスでは、周囲の雑音や視線が集中を妨げる大きな要因となります。個室ブースは、これらの問題を解決し、従業員一人ひとりが深く集中できる環境を作り出します。
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従業員にとってのメリット
・周囲の音や視線をシャットアウトし、自分の作業に集中できる
・プライバシーが求められる業務も安心して進められる
・精神的な負担が減り、ストレスなく働ける -
企業にとってのメリット
・個々の作業効率が上がり、チーム全体の生産性が向上する
・従業員満足度の向上につながる
高い集中状態は、思考力や創造力を最大限に引き出し、仕事の質そのものを高めてくれます。
メリット2:Web会議や電話の質が劇的に改善
Web会議は今やビジネスに不可欠です。
しかし、オフィスでの会議には課題も少なくありません。
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周囲の雑音が入ってしまい、相手に声が聞き取りにくい
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情報漏洩のリスクがあり、デリケートな内容を話しづらい
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会議の声が周りの従業員の迷惑になっていないか気になる
防音性に優れた個室ブースでは、クリアな音声でスムーズな意思疎通が可能になり、コミュニケーションの質が向上。Web会議だけでなく、小規模な対面での打ち合わせや、集中したいブレインストーミングにも最適です。
メリット3:柔軟な働き方と従業員満足度の向上
個室ブースは、ハイブリッドワークのようなフレキシブルな働き方を実現する上でも効果的です。
出社した際には、短時間の集中作業やオンラインミーティングのためにブースを利用するなど、業務内容に応じて働く環境を好きなように選択できます。
このように、個々のスタイルに合わせた環境を提供することは、従業員の満足度を高め、優秀な人材の確保や定着にも繋がるでしょう。
個室ブース選びで失敗しないための5つのチェックポイント
多くのメリットがある個室ブースですが、深く考えずに導入すると「設置したのに誰も使わない」「思わぬトラブルが発生した」といった失敗に繋がりかねません。
ここでは、自社のオフィスに最適な個室ブース一台を見つけ、導入を成功させるための具体的なチェックポイントを5つご紹介します。
チェックポイント1:利用目的を明確にする
まず最も重要なのが、「誰が、何のために、どのくらいの頻度で使うのか」を明確にすることです。目的によって、選ぶべき個室ブースのタイプやスペックは大きく変わります。
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Web会議や電話がメイン → 遮音性が最重要。1on1ミーティングにも使うなら2名用も検討。
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集中して作業する場所が欲しい → 長時間利用を想定し、快適性(換気、照明、デスクの広さ)を重視。
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短時間の電話やオンライン商談でサッと使いたい → ハイスペックでなくてもOK。オフィスの各所に設置できるコンパクトさも大事。
チェックポイント2:【最重要】「消防法」の確認を怠らない
見落としがちですが、最も失敗に繋がりやすいのが消防法の問題です。天井まで完全に塞がれたクローズドタイプのブースは、建築基準法上の「居室」と見なされる場合があります。
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確認すべきこと
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スプリンクラーの設置義務はあるか?
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火災報知器や煙感知器の設置は必要か?
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これを怠ると、消防署から指導が入り、最悪の場合、撤去を命じられるケースもあります。必ず導入前に、ビルの管理会社や内装業者、そして個室ブースのメーカー担当者に消防法への適合性を確認してください。
チェックポイント3:遮音性能と快適性を実物でチェックする
カタログスペックだけでは、実際の使い心地は分かりません。特に「遮音性」と「快適性」は、従業員の利用率に直結する重要な要素です。
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遮音性: 「遮音(音を遮る)」と「吸音(音を吸収する)」は異なります。Web会議が目的なら、外の音をしっかり遮断する「遮音性能」が高いモデルを選びましょう。
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快適性:
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換気: ファンは付いているか?長時間利用しても息苦しくならないか?
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照明: デスク上は明るいか?Web会議で顔が暗く映らないか?
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電源: コンセントやUSBポートの数は十分か?
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可能であれば、個室ブースメーカーのショールームで実物を確認することを強くおすすめします。
チェックポイント4:設置場所の広さとオフィス動線を確保する
「個室ブースを置いたら、オフィスが窮屈になった」というのもよくある失敗です。
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寸法: ブース本体のサイズだけでなく、ドアの開閉スペースも考慮して採寸しましょう。
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動線: 従業員が日常的に通るメインの通路や、非常口の前を塞がないように配置します。
オフィスの図面に個室ブースのサイズを書き込んで、人の流れをシミュレーションしてみると良いでしょう。
チェックポイント5:導入後の運用ルールを決めておく
最後に、導入後の運用ルールを事前に決めておきましょう。ルールがないと、「特定の人しか使っていない」「使いたい時にいつも空いていない」といった不満の原因になります。
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予約制にするか、先着順にするか?
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1回あたりの利用時間に上限を設けるか?(例:最大90分まで)
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飲食は可能か?
簡単なルールでも、事前に周知しておくことで、全従業員が公平かつ快適に利用できる環境を整えられます。
個室ブースのオフィス導入メリットと選び方のまとめ
個室ブース導入の成功は、「どんなメリットが欲しいか」と「そのために何を基準に選ぶか」を一致させることが大切です。
もし、従業員の集中力と生産性を本気で高めたいのであれば、ただ囲われた箱を選ぶだけでは不十分です。長時間の利用でも快適な換気や照明、そして作業に没頭できる設置場所の選定が不可欠です。
Web会議の質を改善し、ストレスのないコミュニケーションを実現したいなら、注目すべきは遮音性能です。また、必要な時に誰でも使えるよう、運用ルールを定めておくことも重要になります。
そして、これら全てのメリットを「導入したけど使えない」という失敗に終わらせないために、購入前に必ず消防法への適合性を確認し、オフィス全体の動線を妨げないかを検証する必要があります。
欲しいメリットが明確であれば、選ぶべきブースの仕様や確認すべき項目も自ずと決まります。計画的な選定で、皆さまのオフィスが抱える課題を解決する一台を見つけてください。
日東工業の「プライベートボックスⓇ」
本記事でご紹介したような、集中環境の構築やWeb会議の品質向上といった課題解決に最適な個室ブースとして、日東工業の「プライベートボックス」をご紹介します。
プライベートボックスは、高い遮音性能はもちろん、利用目的に合わせて選べる豊富なラインナップが特徴です。
一人用モデル:
Web会議や集中作業に最適なパーソナル空間を確保します。
詳細はこちらから。
二人用モデル: 1on1ミーティングや、ペアでの共同作業など、コミュニケーションを伴う業務にも柔軟に対応可能です。
詳細はこちらから。
冷却クーラー付きモデル: 夏場の室温上昇や、PC・モニターなどの機器から発生する熱がこもりやすいという課題を解決。長時間の利用でも快適な環境を維持し、パフォーマンスの低下を防ぎます。
詳細はこちらから。
コラムで解説した選び方のポイントを満たし、皆さまのオフィス環境をより快適で生産性の高い空間へと導く日東工業の個室ブース(プライベートボックス)。
ぜひ、導入をご検討ください。