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2024年12月3日

個室ブースで酸欠に注意が必要な理由

オフィスにおいても自宅においても、今やリモートワークは欠かせません。周囲に人がいる環境でWeb会議などを行う際に、防音効果のある個室ブースは大変便利です。

しかし、防音効果が高い代わりに狭い個室ブースでは酸欠に気をつける必要があります。その理由をお伝えします。

 

Web会議などに便利な個室ブース

 

Web会議などを行う際に、オフィスの自席では周囲の会話や電話の音が、また自宅でも家族の生活音などが気になって集中できません。そうした場合に個室ブースがあると便利です。

会議やテレワークのために、個室や防音室が必要になってもスペースの確保や大掛かりな工事になると大変です。その点個室ブースは、1~2畳程度の小さなユニット型で比較的簡単に設置でき、高い防音効果があることから需要が増えています。

 

狭い個室ブースでは酸欠の危険がある

 

静かで集中できるワークスペースとして便利な個室ブースですが、長時間過ごすと酸欠になる危険があるということに注意が必要です。見過ごされがちですが、狭いスペースで防音効果が高いからこその注意点です。

個室ブースで酸欠になる理由

 

なぜ、個室ブースで酸欠の危険があるのでしょうか。それは、防音のために気密性が高くなっているからです。

空気の成分のうち、約21%が酸素です。空気中の酸素濃度が18%未満である状態を酸素欠乏と言います。さらに、二酸化炭素濃度が3%を超えると二酸化炭素中毒になる危険性もあります。

音楽教室の防音室のように、ある程度の広さがある場合はそれほど気にする必要はありませんが、密閉された狭い空間で仕事をしていると呼吸によって酸素濃度が低くなっていきます。

例えば、1畳程度の個室ブースで換気をせずに、1人が普通の呼吸で作業をした場合、約3時間半で酸素濃度が18%を下回り、酸欠の危険性が生じると言われています。image-png-Dec-03-2024-12-53-39-4972-AM

酸欠になるとどうなるか

 

酸欠になると、息苦しさを覚え、呼吸や脈拍が早くなり、頭痛や吐き気、集中力の低下などが起こります。酸素濃度が低い空気を1回吸い込んだだけで死亡することもあり、とても危険です。

個室ブースで長時間作業をしていて、頭がぼんやりしてきたら、それは酸欠の初期症状かもしれません。

酸欠を防止するためには

 

小さい個室ブースで作業をする際は、換気扇をきちんと回しましょう。換気扇の音が気になるので停止したいという場合は、こまめにドアを開けて換気するようにしましょう。

頭がぼんやりするなど、体調の変化を感じたら個室ブースを出て休息を取りましょう。個室ブースでは、酸欠に注意して必ず換気をしながら作業するようにしてください。

狭ければ狭いほど個室ブースは短時間で酸欠の危険が高まるため、スペースのあるオフィスでは、2畳以上の比較的広めのタイプを導入されることをおすすめします。

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