オフィスや自宅で集中して仕事に取り組めるスペースとして、とても便利なワークブース。ただ、ワークブースで作業していてもずっと集中力を持続できるかどうかは別の問題です。そこで、このコラムでは、集中力を保つためのポイント「15・45・90の法則」についてお伝えします。
ワークブースで仕事をするメリット
ワークブースには防音機能が備わっているため、Web会議などを行う際や周囲の音で気が散る人には集中して作業ができるスペースとして便利です。
ワークブースは個人の決められたスペースとは違い誰でも使える共有スペースですので、常にすっきりと片付いていることが基本です。余計なものが置かれていない点においても、集中しやすい環境と言えます。
また、ワークブースで仕事をすることで、周囲に対して「今は集中する必要のある作業中」であることがアピールできます。急ぎではない用件などで話しかけられることや、電話対応で作業を中断することがなくなる、などのメリットがあります。
ワークブースの注意点
静かに集中して作業ができる便利なワークブースですが、長時間過ごすとさすがに集中力が途切れてくるものです。狭いスペースで防音効果が高いため、酸欠になる危険にも注意が必要です。
そもそも、ワークブースは共有スペースですので、1人で長時間を独占して使用することは想定されていません。
健康のためにも集中力を保つためにも、ワークブースでの作業は短時間が推奨されています。
ワークブースで集中力を保つ「15・45・90の法則」とは
ワークブースでの作業は、長時間を避け、短時間で切り上げることが大切です。
「15・45・90の法則」があることを、ご存知でしょうか?
この数字は、15分、45分、90分という人間の集中力の維持に関わる時間のことです。
人が集中力を保てる限界の時間は15分と言われています。
子どもが集中力を保てる時間は、この15分が3セットの45分と言われ、小学校の1時限分の授業時間になっています。大人が集中力を保てる時間は、45分が2セットの90分と言われていて、大学の1コマ分の授業時間になっています。
つまりワークブースでの作業は、この「15・45・90の法則」を意識して15分ごとに休憩を入れるなど、できるだけ90分以内に終わらせるようにすることが、集中力を保つためのポイントです。
その他の集中力を保つポイント
ワークブースで集中して仕事をするためには、「15・45・90の法則」以外にも意識しておきたいポイントがあります。
〇体調管理
当たり前ですが、寝不足や疲労など、体調が良くないと集中力が維持できません。時にはしっかりと身体を休めることも大切です。
眠気が強い場合は仮眠を取る、休憩時には血流を良くするために軽いストレッチをするなど体調管理に注意しましょう。
〇環境整備
気が散らないように、デスクの上には余計なものを置かないようにしすっきりと整頓しておきましょう。スマホをついつい見てしまう人は、スマホも目につかないところに保管しておきます。
また、椅子の高さやパソコンの目線を自分が作業しやすいように調節しておくとよいでしょう。
〇作業の明確化
やるべきことを整理して明確化します。そうすることで、ワークブースで集中力を保つことができる短い時間で、必要な仕事を効率良く行うことができます。
ワークブースであれば必ず集中して仕事ができる、というわけではありません。集中力を維持して効率良く成果をあげるには、「15・45・90の法則」やいくつかのポイントに留意して作業を行うことが大切です。