今回のコラムでは、ベンチャー企業のオフィスづくりのポイントについてお伝えします。
ベンチャー企業とは?
ベンチャー企業とは、新しい視点や独自の能力や技術で革新的なサービスを提供する企業のことです。呼び名は、英語で「冒険」を意味する「Venture」に由来します。一般的に、設立年数の若い、社員の平均年齢の低い、小規模から中規模の振興企業を指すことが多いですが、中には、知名度も高く、十分な実績を上げているメガベンチャーと呼ばれる企業も存在します。
ベンチャー企業のオフィスの立地や形態は?
ベンチャー企業において、オフィスの立地は、事業内容に応じて検討することが重要です。例えば、顧客となる対象が法人なら企業が集まるオフィス街、個人なら住宅街からアクセスのよい場所が最適でしょう。かつてはベンチャー企業と言えば、都心にオフィスを構えるIT企業のイメージがありました。しかし今では、ファッションやコスメ、エンタメなど、業種も広がり、企業や経営の支援が充実している自治体も増えており、そうした地域を選ぶ企業も多くなっています。
ベンチャー企業のオフィスでは、従来の賃貸オフィスよりも、レンタルオフィスやシェアオフィスが向いていることもあります。レンタルオフィスやシェアオフィスは、設備が整っているため初期費用を抑えられ、すぐに事業を始められる点が手軽であることに加え、企業の規模の変化に応じて適したオフィスへの移転がしやすいためです。
ベンチャー企業のオフィスづくりのコツ
既存のビジネスモデルにとらわれない新しいサービスを展開するベンチャー企業において、オフィスづくりに求められるポイントは、次のような点です。
1.自由で柔軟な発想が生まれる空間
2.自社の企業理念やブランド価値を表現した空間
3.社員同士のコミュニケーションが活性化する空間
ベンチャー企業のオフィスづくりのコツは、こうした点をふまえて考えることです。スペースの目的別にご紹介します。
業務スペース
業務スペースは、社員の業種に合わせて考える必要があります。例えば、社員間のコミュニケーションを求める場合や、外出する社員が多く社内にいる人が少ない場合は、固定席を設けないフリーアドレスが向いています。デスクワークが多い業種の場合、長時間座っても疲れにくいチェアや、広々と使える大きめのデスクなどを使用することで、快適に作業を行えます。インテリアに観葉植物を取り入れると、パソコン作業で疲れた目が癒やされ、植物の発するマイナスイオン効果で居心地のよい空間となります。
会議スペース
社員同士や取引先との打ち合わせに使う会議スペースは、目的別に設けましょう。意見交換が目的の気軽な会議の場合には、業務エリアの一角に設けたオープンスペースでもよいでしょう。一方、機密性の高い内容の会議の場合、遮音性の高い個室やセミクローズのブース席を設けた方がよいでしょう。オフィス内に隔離できるスペースがない場合、比較的簡単に設置できる個室型ブースがおすすめです。Web会議を行う際や集中して1人で業務を行いたい場合などに利用でき、とても便利です。
休憩スペース
業務スペースでは話しづらい相談事やちょっとした雑談のできる休憩スペースとして、カフェスペースやラウンジなどがあると、社員がリフレッシュできます。部署の垣根を越えたコミュニケーションが生まれ、お互いの刺激にもなり、新しいアイデアが生まれるきっかけにもなります。きちんと休息が取れることでメリハリがつき、業務への集中力もアップします。
ベンチャー企業においては、オフィス空間そのものがブランディングの役割を果たすため、オフィスづくりはとても重要と言えます。オフィスづくりにこだわったベンチャー企業は、働きやすい環境で、社員の満足度も高く、ますます業績も伸びていくでしょう。
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