面積を物理的に広くすることはできないオフィスも、レイアウトを変えることで、狭いと感じるストレスを軽減することは可能です。このコラムでは、狭いオフィスを改善するためのレイアウトや工夫をお伝えします。
狭いオフィスを改善する必要性
狭いオフィスは、社員同士の距離が近いために落ち着かず、業務に集中できません。社員のストレスも溜まりやすく、仕事の効率も下がり、生産性にも支障が出ます。パーソナルスペースを確保し、集中できる環境をつくることで、社員の作業効率も上がります。パーソナルスペースとは、個人を取り囲む空間のことです。他人に近寄られて不快に感じない範囲は、友人や知人で50cm~125cmの範囲と言われています。
狭いオフィスを改善するレイアウト
狭いオフィスでも快適に過ごせるように、以下に留意してレイアウトを考えてみましょう。
通路幅を適切にする
オフィスが狭いと感じる原因の一つに、通路幅の狭さがあります。オフィス内の移動を快適にするためには、主動線となる通路で約160cmの幅が必要とされています。また、机と机の間や座席と壁の間には約90cmの幅があれば狭さを感じません。デスクや収納棚などの配置を工夫して、適切な通路幅を確保しましょう。
窓をつぶさない
窓際に家具などを置いてしまうと自然光が遮られてしまい、閉塞感が生まれます。窓のある場所にはなるべく家具を置かないようにしましょう。窓から室内に光が入ることで、開放感が生まれ、オフィスが広く感じます。
丈の低い家具を選ぶ
高さのあるオフィス家具は避け、できるだけ低めの家具を選びましょう。高さのある家具は圧迫感があり、オフィスを狭く見せてしまいます。低い家具であれば視界が遮られず、オフィス全体を見渡しやすくなります。空間に余白が生まれ、スペースが広く見えます。
オフィス用品をコンパクトにする
デスクやチェアをコンパクトなサイズに変更することでも、オフィスの狭さを改善できます。また、オフィスワークに必要な備品もコンパクトに収納できるものにし、各自で保管せず共有するなど物を減らすことも大切です。不要な書類や荷物は随時処分して、常にすっきりと片付いたオフィスにすることで、狭さによるストレスを緩和できます。
配色を工夫する
壁や天井、床や家具に白やアイボリー、ベージュ系の明るい色を取り入れましょう。また、淡いブルーなど寒色系の色にも、空間が広く見える効果があります。壁紙は無地の方がすっきりしておすすめですが、柄があるものは縦のラインを取り入れることで、天井を高く見せる効果があります。
狭いオフィスを改善する工夫
レイアウトの工夫の他に、以下のような改善方法もあります。
1.個室ブースを設置する
オフィスが狭いと他者との距離が近すぎて、周囲の視線や音が気になり、集中できないという問題が生じます。また、情報漏洩のリスクという課題もあります。狭いオフィスに個室を新たに増設するのは困難ですが、個室ブースであれば省スペースでの設置が可能です。個室ブースはコンパクトでありながら、机や椅子、電源など業務に必要な備品を備えていて、周囲の音を遮断して業務に集中できます。機密情報を扱う業務やWeb会議などを行う際にも、セキュリティ面において安心して利用できるため、おすすめです。
2.スペースの運用の仕方を見直す
一つのスペースを複数の用途に使用することでも、狭いオフィスを有効に活用できます。例えば、会議室と応接室を兼ねる、飲食スペースは昼食や休憩時間以外にはミーティングスペースとして利用する、などです。また、固定席を廃止し、フリーアドレス制を導入することで家具を減らし、オフィススペースの効率化を図れます。
実際には狭いオフィスでも、レイアウトなどの工夫をすることで、それほど狭さを感じずに快適な空間を演出することができます。
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