あなたの会社では、社員同士のコミュニケーションは充分に取れていますか?コミュニケーションは、円滑に仕事を進めるうえで大変重要です。コミュニケーションが足りていない職場では、どのような影響が出てくるのでしょうか。
コミュニケーションが不足すると職場はどうなる?
ミスやトラブルが起きやすくなる
職場のコミュニケーションが不足しているということは、社員同士の連携がしにくくなっている状態と言えます。報告・連絡・相談がスムーズに行えないばかりか、質問や確認もこまめにできず、ミスが起きやすくなります。また、ミスやトラブルが起きたときの対応も速やかに行えません。
生産性が低下する
日頃から社員同士がこまめにやり取りをしている職場では、協力しやすい人間関係が築かれているものです。そうでない職場では、協力が必要な局面でうまく対応できない恐れがあります。また、意見交換がしにくいと、アイデアも生まれにくく、ノウハウの蓄積や共有も滞り、生産性の低下につながります。
顧客の信頼を失う
社内の連携不足が原因で、サービスの質が低下したり、納期の遅延が発生したりすることもあります。そのような事態が起きると顧客の信頼を失い、企業イメージもダウンするリスクがあります。
スキルアップが難しくなる
社員同士がお互いに、仕事を通じてコミュニケーションを取り合うなかで、仕事のスキルが切磋琢磨され、それぞれの能力が段々と向上していくものです。社員間の関わり合いが少ないコミュニケーション不足の環境では、一人ひとりの成長の機会も逃していると言えるでしょう。
離職率が高くなる
周囲とコミュニケーションを取る機会が少ないと、不安があっても相談できず、孤独を感じがちです。悩みを一人で抱え込み、鬱症状になってしまう人もいます。また、コミュニケーションが取れていないため、鬱状態になってしまうまで周囲も気づきません。結果として、離職率が高まる原因にもなります。
コミュニケーション不足の原因
リモートワークの増加
新型コロナウイルス感染予防策として、リモートワークが増加し、社員同士が直接顔を合わせる機会が減ったことが、一番の原因として挙げられるでしょう。直接会って対話することで、お互いの様子が伝わり、業務の進捗状況も自ずと把握できていました。それがリモートワークに変わって、メールやチャットなど文字による連絡が主流となり、コミュニケーション不足が常態化する一因となっています。
会話がしにくい環境や雰囲気
社員同士の活発なコミュニケーションを促すためには、仕事の話だけではなく、雑談も重要な役割を果たします。雑談を通じて、相手の悩みを聞いたり、自分の悩みを打ち明けられたりすることもあります。そうした何気ない会話を気軽にできる雰囲気や環境がないと、コミュニケーション不足を招きます。
業務外の社員との関わりがない
同じ会社でも、業務上で関係しない人とは全く接点がない、という場合もあるかもしれません。社員の一体感を高めるには、情報共有が必要です。部署内の共有はできていても、業務上では接点のない他部署や経営層との交流の機会がないと、情報共有やコミュニケーションが難しく、経営層が発信する全社ビジョンも社員に伝わりにくくなります。
コミュニケーションの手段に問題がある
利用できるコミュニケーションツールに問題があると、積極的なコミュニケーションが阻害されます。複数ある連絡手段を、状況によって適切に使い分けができていない、ということはありませんか。どのツールで連絡すべきかわからない、全てのツールを確認しなくてはならない、という状況では煩わしく、コミュニケーションがおろそかになってしまう恐れがあります。
テレワークの課題となっているコミュニケーション不足は、業務や職場に様々な悪影響を及ぼしかねません。会社はテレワーク環境下でも、社員同士がコミュニケーションを活性化するきっかけを、積極的に提供していくことが大事でしょう。