COLUMN
コラム

2023年1月10日

新たなワークスタイル「ABW」とは

近年は価値観の多様化に伴い、働き方もずいぶんと様々な形に変化してきました。新しい働き方の一つとして、よく耳にするようになったのが「ABW」というキーワードです。

今回のコラムでは、「ABW」という新たなワークスタイルについて取り上げます。

「ABW」とは?

「ABW」は、Activity Based Working(アクティビティ・ベースド・ワーキング)の略です。元々はオランダで始まったワークスタイルで、端的に言うと、時間と場所を自由に選べる働き方のことです。

「ABW」を導入することで、オフィスの内外を問わず、自宅やカフェなど、社員が場所に縛られない働き方が実現できるようになります。グローバル企業のみならず、国内企業でも取り入れられています。

「ABW」の特長

「ABW」の場合、働く場所に縛られないというだけでなく、働く時間も自分の都合に合わせて選べるところが最大のポイントになります。これにより、育児や介護との両立など、社員それぞれのライフスタイルに合わせた働き方が可能になります。

「ABW」を導入するメリット

「ABW」を導入すると、企業側のメリットとして以下のような点があります。

オフィスのスペースを縮小できる

広いスペースのオフィスである必要はなくなり、オフィスにかかる費用や賃料を抑えられます。

採用希望者が増える

「ABW」という柔軟な働き方ができる会社であれば、「将来、ライフスタイルが変わっても働き続けられる」と考え、採用を望む人が増えるでしょう。

社員の定着率が良くなる

育児や介護、家族の転勤などの理由で退職する人も少なくありません。その点、「ABW」であれば、家庭の事情に考慮した働き方が可能なため、そうした理由での退職者は減るでしょう。またその結果、採用にかかるコストも抑えることができます。

「ABW」のデメリットは?

「ABW」の導入は、企業と社員の双方にとって良いことばかりに思えますが、デメリットがないわけではありません。いくつかのデメリットを挙げてみます。

セキュリティ面のリスク

オフィス外で働くということは、社内情報を外へ持ち出すケースもあるということです。それに伴い、情報漏洩のリスクも生じます。個人情報や機密事項の取り扱いは、社内のみで行うなどのルールを定めるなど、何らかのセキュリティ対策が必要となります。

勤怠管理、人事評価の難しさ

社員がどのくらい働いているのかがわかりにくく、これまでのような勤怠管理は難しくなります。人事評価については、どのような点を成果と見なすのかなど、評価のための査定基準もこれまでとは変わってくるでしょう。

社員同士のコミュニケーション不足

出社しての働き方であれば、社員同士が必ず顔を合わせるため、自ずとコミュニケーションが生まれます。出社することがなくなると、オンラインでしか顔を合わせることがなくなり、気軽な相談や雑談といったコミュニケーションの機会が減ってしまいます。

社員の自己管理能力が問われる

「ABW」は、社員が自由に働ける一方で、各自で仕事をしっかりと管理しなければいけない一面があります。オフィスワークで優秀だった社員でも自己管理が苦手で仕事が進まず、生産性が低下してしまうケースもあるでしょう。

ライフスタイルの多様化に即した「ABW」を導入することで、社員の意欲・能力が発揮され、生産性の向上が期待できるかもしれません。あなたの会社に「ABW」が適しているかどうか、どのように取り入れることが望ましいかを一度、検討してみてはいかがでしょうか。

プライベートボックスに関するお問合わせ

関連記事

お問合わせ
資料請求