会社が「狭い」と感じるのは、通路の幅が狭い、パーソナルスペースが取りづらいといった環境の場合です。「狭い」と感じることでストレスが発生し、集中力やモチベーションが低下します。動きづらいため、社員の移動が減り、社員同士のコミュニケーションも減ります。
すぐに移転や大規模な改造を考える前に、なんとか有効に使える方法はないものでしょうか?今回のコラムでは、狭いオフィスを効果的に活用するために、気軽に実践できる方法をご紹介します。
狭いオフィスを効率的に活用する方法 5選
1.無駄なものを置かない
無駄なものが処分されずに、置きっぱなしになっていませんか?壊れていたり使われていなかったりする機器類や家具、すでに不要になったファイルや書類などです。
無駄なものを省くことで、通路幅やパーソナルスペースが確保でき、窮屈さを感じにくくなります。
2.省スペース化する
パソコンはデスクトップではなく、ノートパソコンに統一することで、圧迫感を軽減できます。ノートパソコンはデスクトップ型よりリーズナブルで、消費電力を低く抑えられますし、持ち運びもでき、使用しないときは収納しておけます。
また、書類はできるだけ電子版化しましょう。ペーパーレス化することで、保管する書類を減らした分だけスペースが生まれます。
3.フリーアドレス制にする
仕事をする席を自由に選べるフリーアドレス制にします。営業で外周りをする社員や在宅ワーク中の社員の席が空き、余裕のできたスペースをフリースペースにすることもできます。
4.色や光の取り入れ方を工夫する
なるべく明るい色調のインテリアを取り入れましょう。明るい色は、開放感を感じさせ、狭い空間を広く見せる効果があります。また、光の入り方を工夫することでも、狭い空間の見え方が変わります。例えば、スペースを仕切るためのパーテーションを利用する際、明るい色のものや透明感のあるガラスやスケルトン素材のものにすると、光も入り、開放感のある空間になります。
5.オフィス用品や家具を上手に活用する
背の高い家具は圧迫感を与えます。家具やキャビネット、パーテーションなどは、できるだけ目線より下になるように、低めに配置しましょう。
椅子の背もたれに私物のバッグを掛けられるアイテムや、机のサイドにデスクポケットを付けて小物を収納するなど、一つの機能である場所に二つ以上の機能を持たせることでスペースを有効活用できます。例えば、ホワイトボードやマガジンラックが付いた多機能パーテーションを利用するのもよいでしょう。
狭いオフィスのレイアウトにおける注意点
災害時の安全性を確保する
狭いオフィスをレイアウトする際に気をつけたいのが、災害時を考慮することです。地震が起きたとき、頭上に物が落ちてこないように、高い場所に物を置かないようにします。また、足元に物が置いてあると逃げる際に危険です。通路には常に物を置かないようにしておくことが大切です。
電源の場所に配慮する
電源の場所に配慮してレイアウトします。デスクと電源が離れているときは延長コードを使いますが、あまり長いと邪魔になりますし、足元にあると歩くときに引っかけてしまう危険もあります。デスクの配置を考える前に、電源の場所をチェックしておくことを忘れないようにしましょう。
フレキシブルなレイアウトにする
狭いオフィスで幾度もレイアウトを変更するのは、とても大変です。同じデスクや配線で構成しておくなど、社員数の増加による配置変更の手間を、できるだけ省けるレイアウトにしておきましょう。
いかがでしたか?小さな空間でも、工夫次第で「狭い」と感じることなく、むしろ「すっきりと片付いた、機能的で働きやすいオフィス」という印象に変えることが可能になります。