リモートワークと新しいオフィスの姿
在宅勤務が可能になり、働く場所が多様になりました。自宅やカフェ、コワーキングスペースなどが新たなオフィスになっています。満員電車での通勤や遠方の出張の大変さから解放され、ストレスが減った!とリモートワークを歓迎する方も多いでしょう。
しかし一方で、さまざまな困ったことも起きています。リモートワークのよくある悩みについて、例を挙げてみます。
リモートワークあるある〔自宅編〕
一人で寂しい
オフィスでの仕事と違い、雑談ができなくなり、孤独です。
毎日が同じで刺激がない
通勤がなくなり、部屋から出ないと退屈で閉塞感が強まります。
おしゃれに無頓着になる
誰に見せるわけでもなし、毎日同じ格好で過ごしてしまいます。
家族などの同居人がいて集中できない
同居人が見ているテレビの音が気になって集中できない、家事を頼まれて中断するなど、効率的に仕事ができず、はかどりません。
Web会議が重なる
同居人もリモートワークをしていて、お互いのWeb会議の声が気になります。
コミュニケーションが取りにくい
対面であれば、上司や同僚に気軽にできた相談がオンラインでは遠慮して聞きづらかったり、わざわざ文章にするのが面倒に感じたり、細かいニュアンスを伝えるのが文章では難しかったりします。
やる気が出ない
自宅には、テレビや漫画、お菓子といった誘惑が多く、ついリラックスしてだらけてしまいがちです。運動不足のうえ間食が増えて太ってしまったという人も多いです。
仕事環境が整っていない
パソコン作業をするのに適したデスクや椅子がなく、肩や腰を痛めてしまったり、ネット環境が悪く、回線が途切れがちだったり、データの送信に時間がかかるといった支障があります。
水道光熱費や通信費がかかる
これまでフルタイム出社をしていた人が自宅勤務になると、当然のことながら水道光熱費は高くなります。エアコンを使う季節はなおさらです。インターネットの通信費用や顧客への電話代もかかることになります。
Web会議で映る部屋
背景がきれいな場所を選んだり、家族が画面に映りこまないようにしたり、気を遣います。
近隣の音が気になる
普段の生活でも、近隣で工事が始まるとうるさいと感じますが、仕事をしていると、以前は気にならなかった学校のチャイム、犬の鳴き声、隣人の生活音など、生活空間のちょっとした出来事も騒音に感じるようになります。
リモートワークあるある〔オフィス編〕
ここまで、自宅で行うリモートワークについての悩みを取り上げてきました。しかし、どうしても出社が必要になる場合もあります。会社宛てに届く郵便物がある、機密規約で持ち出せない資料やデータが必要、といった場合、オフィスで仕事をしなければならないこともあるでしょう。
リモートワークが増え、依然とは働き方がすっかり変わっているのに、旧態依然としたオフィスのままで、使いにくい空間になっていませんか?
オフィスでリモートワークといえば、多くの場合、想定されるのはWeb会議でしょう。オフィス空間でWeb会議を行う場合、どのような悩みがあるのでしょうか。
ネット環境が整っていない
高速通信のインターネット環境やセキュリティ対策が万全のWeb会議システムが導入されていないと、安心してリモートワークを行えません。
スペースがない
オフィスからWeb会議を行う場合、どの場所を使うかは悩みの種です。たいていは自分のデスクやフリースペース、または会議室などですが、オープンなスペースだと、周りの音も気になり、集中できません。
最近は、レイアウトにオープンスペースを採用しているオフィスが増えています。
次回のコラムでは、「オープンスペース」のオフィスとはどういうものか、について取り上げます。