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COLUMN

コラム

2024年8月6日

普通充電器のJARI認証とは

JARIとは

JARIは、一般財団法人日本自動車研究所のことで、自動車に関する技術の基礎的な調査・研究・技術開発及び試験・評価を行う総合研究機関です。前身は1961年設立の財団法人自動車高速試験場で、1969年4月に改組、発足しました。

JARI認証とは

JARI認証とは、EV・PHEV用AC普通充電器の安全性や互換性を担保することを目的に、JARIが2012年度より実施している第三者認証制度です。

ちなみに、急速充電器の認証は、一般社団法人CHAdeMO協議会により実施されています。

JARI認証の審査基準

JARI認証は、以下の観点から審査され、認証基準をすべて満たした製品にのみ適合性を証明する認証マークが発行されます。

 

1 AC普通充電器に必要な最小限度の安全性が保たれているか

2 不特定多数の自動車または充電器との互換性を有するものか

3 一定の品質の製品を作り続ける能力をもとに製作された製品であるか

JARI認証の対象

AC普通充電器は、以下の3タイプに分類されています。

 

モード1 ACコンセントから直接通電するケーブルタイプ

モード2 通電を制御する装置を備えたケーブルタイプ

モード3 通電を制御する装置を備えたケーブル付普通充電器

 

JARI認証の対象は、日本において充電方式の主流となっているモード2及び3です。

充電器外に漏電遮断器があるモード1は旧型の車種に限られており、認証の対象外です。

また、安全性などの観点から、JARIは普通充電器の出力上限10kW(電圧200V×電流50Aに定めています。

 

JARI認証を取得するには

JARI認証は、設置する家庭やオーナーが取得する必要はなく、充電器メーカーが任意で取得するものです。

取得するまでの大まかな流れは次のようになっています。

 

1 JARIの認証センターに申請書類を提出する

(充電器製品認証申請書、製造工場所在地一覧表、充電器認証調査票、技術仕様申告書、技術情報図書資料申告書など)

2 認証費用の正規見積書が提示される

3 正規見積書に合意すれば審査契約が締結される

4 製品試験や工場審査を受け、判定委員会で議論され、認証の可否が決まる

5 合格したら認証書と認証マークが発行され、Webで公開される

 

JARI認証を取得したら、出荷する製品に認証マークを表示します。認証の有効期間は3年間ですが、認証取得後も定期審査が義務付けられており、1年に1回、審査を受ける必要があります。

 

JARI認証の普通充電器 メリット

上述のとおり、JARI認証の取得には手間も時間も要します。ですが、国際規格・ISOの審査や認証を行なっている機関でもあるJARIによる厳しい審査をクリアして認証された充電器は、それだけ安全と安心が保証された製品と言えます。

また、普通充電器の設置に際しては、国の補助金制度である「充電インフラ補助金」が使えますが、この対象となるのはJARI認証を取得している充電器のみです。

JARI認証を取得した普通充電器を選ぶことで、補助金を活用して低コストで設置できるというメリットがあります。

メーカー側は、JARI認証を取得することで、自社の製品が消費者から選ばれやすくなります。

 

普通充電器を導入するなら、補助金の対象でお得に設置でき、ユーザーにとって安心で安全なJARI認証を取得した製品を選ぶのがよいでしょう。

 

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