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コラム

2024年10月9日

高圧電力と低圧電力の違いとは?

 

自社の電気の契約内容を把握していますか?

電力会社との契約プランには、大きく分けて「高圧電力」と「低圧電力」の2種類があります。契約電力によって電気料金の仕組みは異なることから、電気料金の削減を図るためにも、電圧とは何かについて簡単に確認しておきましょう。 

「電圧」とは?

 電圧とは、電気を送るときにかかる圧力のことです。単位はボルト(V)で表します。

発電所でつくられた電気は、超高圧変電所、一次・二次変電所、中間変電所、配電用変電所などで、使用される場所に適した電圧に変えられてから、各家庭や企業、工場などに電力として送られます。この変電所で変えられる電圧に「高圧電力」と「低圧電力」があります。 

「高圧電力」の電気契約

 高圧電力は、供給電圧が6,000V以上で契約電力が50kW2,000kW未満の電気契約になります。

主に電力使用量が大きく、低圧電力では不十分な中小企業の商業施設や工場、病院などで契約されています。

さらに規模の大きい商業施設やオフィスになると、供給電圧が20,000V以上で契約電力が2,000kW以上となる「特別高圧電力」を契約する場合もあります。

 「低圧電力」の電気契約

 低圧電力は、供給電圧が200V以下で契約電力が50kW未満の電気契約になります。

低圧電力には、電力の供給方法が単相(2つ穴コンセント)の「従量電灯プラン」と、三相(3つ穴または4つ穴コンセント)の「動力プラン」の2種類があります。

従量電灯プランは主に一般家庭で契約されており、動力プランは業務用機器などを扱う工場やオフィス、店舗などで契約されています。

 

高圧電力と低圧電力の違い

 

上記にあげたように、契約電力により毎月使用できる最大電力が異なることの他にも、高圧電力と低圧電力では下記の点が違います。 

 

〇供給方法が違う

高圧電力は、6,000Vの電気を各施設のキュービクルという高圧受電設備を使用して受電し、キュービクル内で100V200Vに変圧して使用します。

キュービクルは高圧電力を契約する事業者側での設置・管理が必要で、保安規定の作成や電気主任技術者の選任などが電気事業法で義務づけられています。 

低圧電力は、電柱に設置されているトランスという柱上変圧器で100V200Vに変圧された電気を受電します。

低圧電力の場合はキュービクルの設置は必要ないため、どちらの契約をしているのかわからないという場合、キュービクルがある場合は高圧電力、ない場合は低圧電力を契約していると判断できます。

 

〇電気料金の仕組みが違う

毎月の基本料金に影響する契約電力の決定の仕方が異なります。

高圧電力の契約電力は、デマンドと呼ばれる直近12ヵ月の使用電力の最大値によって決まります。

低圧電力は、設備容量の合計を元に契約電力を算定する「負荷設備契約」と、メインブレーカーの容量を元に契約電力を算定する「主開閉器契約」、の2種類から選ぶことができます。

 

〇電気料金の単価が違う

高圧電力と低圧電力では、基本料金と電力量料金の2種類の単価にも違いがあります。

商業施設やオフィスビルのように規模の大きい施設では電気使用量が多く、多少は電気料金を下げても十分な利益が見込めることもあり、高圧電力の方がやや安い傾向にあります。

 

自社が契約している電力が高圧なのか低圧なのかは、電気料金の明細書や設備を確認することでわかります。電力自由化により、電圧の種類に関わらず電力会社を選べるようになっている今、自社のニーズに合ったプランに切り替えることで、電気代の削減につながることもあります。ぜひ一度、ご検討ください。

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