システムラック(19インチラック)や光接続箱などの大型製品を手配する際、「車上渡し」「軒先渡し」といった物流用語を耳にしたことはありませんか?
これらを曖昧にしていると、「トラックが来たけど荷降ろしできない」「設置場所まで運んでくれない」といったトラブルに直結します。
このコラムでは配送の種類の違いと注意点を解説します。
日東工業では「運賃について」の注意事項として、日時指定や車両指定は別途請求となる旨が記載されています。これは、便の種類が大きく分けて2つあるためです。
◦ 特長: 他の荷物と一緒にトラックに積んで運ぶ、最も一般的な配送方法です。日東工業の標準は基本的にこちらを指します。
◦ メリット: 輸送費用が抑えられます。
◦ デメリット: 他の荷物との兼ね合いでルートが決まるため、「時間指定」や「車両の指定」ができません。
◦ 特長: トラック1台を貸し切って配送します。日東工業では「貸切便」に該当します。
◦ メリット: 「午前中必着」などの時間指定や、搬入路に合わせた「2t車指定」などが可能です。
◦ デメリット: 混載便に比べて輸送費用が高額になります。
19インチラックのような重量物では、「どこでハンコを押して受け取るか(責任の分岐点)」が非常に重要です。
トラックの荷台(車上)で製品をお渡しする方法です。荷降ろしはお客様自身で行う必要があります。フォークリフトや人員の確保が必須です。
建物の入り口(軒先)や、トラックが横付けできる平らな場所(平地)までドライバーが荷物を降ろしてくれる方法です。ただし、重量物や大型製品といったドライバーだけで荷物を降ろすことができない場合は、お客様に荷降ろしのお手伝いをして頂く必要があります。
◦ ビルの中に入り、エレベーターを使ってサーバールームなどの指定場所まで運び込む方法です。
◦ 注意点: 日東工業では、「設置場所までの搬入など、軒先渡し以外での配達」は別途請求(有償)としています。
事前に依頼していない限り、ドライバーは建物内へは運びません。また、配達地域や曜日、時間帯によっては助手の確保が難しく、設置場所搬入の対応自体が困難な事例もあるため、事前に確認が必要です。
システムラックは大型商品のため、以下の点に注意が必要です。
◦ 基本は「軒先渡し(平地渡し)」です。館内配送や設置場所への搬入が必要な場合は、必ず事前に相談(見積依頼)が必要です。
◦配達先(主に新築現場)によっては、新規入場者教育の受講や事前登録、入場許可証が必要になる場合もあります。事前に確認をしましょう。また、現場の入場ゲートや通行ルートなども事前に確認が必要となります。
◦荷降ろしに必要なフォークリフトやハンドリフト、人員の確保が必要です。
◦ トラック(4t車など)が配送先まで入れる道幅が必要です。トラックが通行できないと持ち戻ってしまうため、再配達料がかかります。高さ制限がある場合は確認してください。
◦ トラックの停められる駐車場が必要です。
◦ 搬入経路に養生が必要です。
◦ 地上階以外に設置する場合、エレベーターが使用可能であること。その場合、エレベーターのサイズも確認しておく必要があります。
◦ 搬入経路に段差がないこと(台車で搬入可能であること)
◦ 日東工業の「組立タイプ(FSCシリーズ)」 のように、搬入経路が狭い場合に分割して納入できる製品もあります。
◦ 大型商品のため、配達先理由(不在など)での再配達や転送は別途費用が発生します。確実に受け取れる日を手配しましょう。
・搬入時の注意点
◦ラックを倒して台車に乗せる際は、破損を避けるため、必ず荷下ろし面を確認しましょう。
また、キャスター付きの製品でも、梱包材を取り外さないとキャスターが使用できないことがありますので、荷姿を確認しましょう。
◦廃棄物処理法により、不要になったラックの引取りは行っておりません。
◦ラックが高さ2000の場合、梱包材で約50mmほど高くなります。
システムラックの配送トラブルを防ぐためには、「ご希望の納入方法(どこまで運んでほしいか)」と「現地の受入環境(トラックが入れるか、荷降ろしできるか)」を正確に把握しておくことが不可欠です。
「混載便・軒先渡し」という標準的な条件で問題ないか、あるいは費用をかけてでも「チャーター便(時間指定や設置場所搬入)」を依頼すべきか、現場の状況に照らし合わせて最適なプランを選択しましょう。
不安な点がある場合は、早めに販売店や営業担当者へ相談することをお勧めします。
日東工業株式会社のラックをご検討の方、お問い合わせはこちら
※本コラムは日東工業の技術資料・ご注意事項を基に構成しています。
実際の条件は、会社や注文時の契約内容、商品、地域によって異なる場合がありますので、必ず販売店や営業担当者にご確認ください。