ITインフラに関わり始めると、熱対策と同じくらい現場で相談される悩みがあります。それが「騒音」です。
今回は、サーバールームがないオフィスや学校などで活躍する、静かで賢い「防音ラック」について解説します。
普段、スマートフォンやノートPCを使っていて「うるさい」と感じることはあまりないかもしれません。
しかし、業務用のサーバやネットワーク機器は別物です。 これらは大量の熱を出すため、強力な冷却ファンが常に高速回転しています。
その音の大きさは、機種にもよりますが60dB(デシベル)以上になることもあります。 これは「走行中の車内」や「普通の会話」よりも大きく、「騒々しい事務所」レベルの騒音です。
もし、デスクのすぐ隣で常に掃除機のような音が鳴っていたら……仕事に集中できませんよね。
「うるさいなら、箱を完全に密閉してしまえばいいのでは?」と思うかもしれません。
しかし、ここで「熱」の問題が立ちはだかります。
サーバは熱に弱いため、外の冷たい空気を取り入れ、熱い空気を吐き出す「空気の通り道」が必要です。 「音を閉じ込めたい(密閉したい)」「風は通したい(開放したい)」。 この矛盾する課題を解決するのが「防音ラック」なのです。
防音ラックは、音を漏らさないための工夫が詰まっています。
ラックの内側に音を吸収するスポンジのような「吸音材」を貼り付け、扉の隙間も「遮音パッキン」でしっかり塞ぎ、音漏れを防ぎます。
ここがポイントです。空気の出入り口(吸気口・排気口)に「防音フード」や特殊なカバーを取り付けます。空気は通れますが、音(波)は壁にぶつかって減衰するため、外に漏れにくくなる仕組みです。
ラック自体についている換気ファンも、標準のものより音が静かな「低騒音タイプ」を採用しています。この仕組みにより、騒音レベルを約13dB~21dB低減させることができます。
防音ラックは、「専用のサーバールームが作れないけれど、サーバを置かなければならない場所」で大活躍しています。
• オフィス内: 執務室の片隅や、会議室の近く。
• 学校・図書館: 教室や静かさが求められる学習スペース。
• 病院・研究所: 静寂が必要な医療現場や研究室。
設置スペースや収納する機器の量に合わせて選べます。
• 特長: 高さ60cm~80cmほどのコンパクトサイズ。キャスター付きで移動も簡単です。
• 実力: 音を約21dBカットしつつ、サーバなどの熱(最大1,200Wまで)もしっかり排出します。
実際に測定をした動画はこちら!
• 特長: データセンターにあるような大型ラック(19インチラック)の防音版です。
• 実力: 天井に大型の低騒音ファンを搭載し、高い排熱性能(最大2,700W)と静音性を両立しています。
遮音・吸音材により内部音源 65dB(A)→約52dB(A)の低騒音を実現しており、事務室に置いても業務の妨げになりません。
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■20~20,000Hz(人の可聴領域)を測定した当社試験条件による試験結果です。
※2. 前後左右4面平均値
サーバの「音」は、働く人の集中力や快適さに直結する問題です。
もしお客様が「サーバの音がうるさくて困っている」「オフィスにサーバを置きたいけど音が心配」と悩んでいたら、このコラムを思い出してみてください。
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※本コラムは日東工業の技術資料・ご注意事項を基に構成しています。
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