コラム|EV・PHEV用充電設備|日東工業株式会社

【企業向け】6kW普通充電器と急速充電器、どちらを選ぶべき?導入メリットとポイントを徹底解説

作成者: 日東工業|2025年9月22日

近年、社用車や従業員向けにEV(電気自動車)を導入する企業が増えています。しかし、いざ自社で充電設備を整えようとすると、「急速充電器と6kW普通充電器、どちらを選べばいいんだろう?」という疑問に直面する担当者の方も多いのではないでしょうか。

この記事では、企業がEV充電器を選ぶ際に知っておくべき、急速充電器と6kW普通充電器の違いを、それぞれのメリット・デメリットや選び方と共にわかりやすく解説します。

 

企業における6kW普通充電器の役割とは?

 

6kW普通充電器は、主にEVに数時間かけてゆっくりと電力を供給するタイプの充電器です。比較的滞在時間の長い宿泊施設や商業施設、集合住宅などに普及しているものですが、企業においても大きな役割を担います。

主な用途

  • 社用車や営業車の夜間充電:業務終了後、一晩かけて満充電にする
  • 従業員用EVの通勤時間中の充電:出勤から退勤までの間に充電を完了させる
  • 来客用駐車場でのサービス充電:顧客が滞在している間に充電サービスを提供する

特に、従業員が自家用車としてEVを導入するケースが増えており、オフィスでの充電環境整備は、社員の福利厚生や満足度向上にもつながります。

 

急速充電器と6kW普通充電器の違いを徹底比較

 

では、貴社に最適なのはどちらでしょうか?両者の主な違いを、目的別に見ていきましょう。

比較項目

急速充電器(50kWクラス)

6kW普通充電器

主な用途

出先での短時間での充電

基礎充電(夜間・勤務時間中)

充電時間

30分で約80%充電

数時間〜一晩かけて充電

設置場所

主に公共の充電ステーション、商業施設

主にオフィス、事業所、集合住宅

設置コスト

高価(本体・工事費含め数百万円〜)

比較的安価(工事費含め数十万円〜)

工事規模

大規模な電気工事が必要(高圧受電など)

小規模な電気工事で設置可能

【ポイント】

急速充電器は、短時間で大量の電力を供給できるため、事業所内のEV稼働率を最大限に高めたい場合や、不特定多数のEVドライバー向けにサービスを提供したい場合に適しています。一方、6kW普通充電器は、コストを抑えてEVを導入・運用したい企業や、従業員や社用車を対象に計画的な充電を行いたい場合に最適なソリューションと言えます。

 

企業が充電器を選ぶ際の5つのチェックポイント

 

失敗しない充電器選びのために、以下のポイントを参考にしてください。

  1. 導入目的の明確化:社用車の運用が中心か、従業員の福利厚生か、来客向けサービスかなど、目的によって最適な充電器が異なります。
  2. 必要な充電速度:業務時間内に充電を完了させる必要があるか、夜間の基礎充電で十分かなど、EVの利用頻度や走行距離を考慮しましょう。
  3. 設置場所の確認:駐車場のスペースや配電設備、必要な電気工事が可能かどうかを事前に確認します。
  4. ランニングコスト:初期費用だけでなく、月々の電気料金やメンテナンス費用など、長期的なコストを比較検討しましょう。
  5. 補助金の活用:国や自治体ではEV充電器の設置に際し、補助金や助成金制度を設けています。積極的に活用して導入コストを抑えましょう。

 

まとめ:御社の充電課題、6kW普通充電器と急速充電器の組み合わせで解決しませんか?

6kW普通充電器と急速充電器は、それぞれ異なる役割を持つため、どちらか一方でも良いですが、両方を組み合わせて導入することで、より効率的なEV運用が可能になります。例えば、普段は6kW普通充電器で従業員が充電し、緊急時や大量のEVが同時に充電する必要がある場合に急速充電器を使用するといった運用方法です。

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