コラム|EV・PHEV用充電設備|日東工業株式会社

EV導入の手順

作成者: タービン・インタラクティブ|2024年5月13日

EVElectric Vehicle=電気自動車)とは、100%電気で動く車のことだけでなく、ハイブリッド車や燃料電池自動車など、電気で動く場面のある車種を含めた電気自動車の総称です。

電気でモーターを動かして走行するため、ガソリン車と違いCO2の排出を抑えられることから、地球環境に配慮する意図で世界的にEV化が進んでいます。

日本政府も2035年までに新車販売でEV100%にする目標を掲げています。

EVは、蓄電池としても活用できることから、導入を検討されている企業も多いのではないでしょうか。

今回のコラムでは、EVを導入する際の手順についてまとめました。

 

EVの種類

BEV(電気自動車)

動力源は100%電気で、EVというとB(バッテリー式)EVのことを指す場合があります。

充電スタンドの外部電源から充電でき、車が減速するときのエネルギーを利用して発電する回生充電機能も備えています。

HVHEV(ハイブリッド車)

動力源はガソリンと電気で、エネルギー効率よく、それぞれを切り替えながら走ります。発電は回生充電に依存するため、外部からの給電はできません。

PHVPHEV(プラグインハイブリッド車)

HVと同様、動力源はガソリンと電気ですが、従来のHVに外部からの給電を可能にしたもので、ガソリンスタンドと充電スタンドの両方を利用できます。

FCVFCEV(燃料電池自動車)

動力源は水素で、水素と酸素の化学反応によって電気を発生させる燃料電池を搭載しています。専用の水素ステーションで補充した水素ガスで発電して動く仕組みです。

EV充電スタンド(インフラ)

EVを導入する上で充電スタンドについても知識が必要です。充電インフラの状況は進んでおり、ガソリンスタンドは年々減少しているのに比べ、充電スポットは増加しており、現在ではガソリンスタンドの数に迫っています。

しかし、企業がEVを導入するなら、自社で充電器も備える場合があるでしょう。

 

EV充電器の種類

EV充電器には、大きく分けて「普通充電器」と「急速充電器」の2種類があります。

普通充電器の電力出力は3kW~6kWで緩やかに充電します(8時間で50%充電可能)。

コンセント型とケーブル型があり、どちらもスタンドタイプと壁面取り付けタイプがあります。価格は1万円~50万円ほどです。

急速充電器の電力出力は10kW200kWで急速に充電します(30分で50%充電可能)。

ケーブル型で、1口タイプと複数口タイプがあります。価格は1口タイプで200万円以上、複数口タイプで500万円以上と高価です。

 

EV導入の手順

EV車を選ぶ

上記を参考に、導入するEV車を選びましょう。これからEVの導入を考えるなら、外部給電機能を備え、災害などの非常時に車のバッテリーから給電できるものがおすすめです。

2 充電スタンドの設置場所を決める

EVを導入し使用するためには、EVの車体だけでなく、充電するための設備が必要です。

どこで充電できれば便利かを検討し、駐車して充電ができるだけのスペースを確保します。

設置場所となる土地や建物が自社の所有でない場合は、オーナーに許可を取ります。

工事の際には、地盤や壁面の材質や付近の構造物の有無などを確認します。

3 設置台数を決める

充電器の設置台数は、EV導入台数、EV1台あたりの走行距離による充電頻度によって違ってきます。許容できる充電頻度も想定して導入台数を決めましょう。

4 充電器のタイプを決める

設置場所付近に壁がある場合は壁取り付けタイプ、無い場合はスタンドタイプになります。また、利便性を重視するならケーブルタイプ、経済性を重視するならコンセントタイプとなります。

5 電力容量の確認

分電盤のアンペアブレーカーで200Vの電源の有無や契約アンペア数を確認します。不十分な場合は、電気契約の変更やブレーカーの増設をします。

6 施工業者に設置を依頼する

設置場所、充電機器の種類やプランが決まったら、施工業者に依頼し、調整してスケジュール、プラン通りに充電スタンドを設置してもらいます。

 

EVの導入には、知識も費用も必要です。EV充電器については、充電設備設置サービスを提供している事業者に依頼すれば、補助金の相談もできますので検討してみましょう。